2012年11月26日月曜日

宇宙の匂いと海の匂い

宇宙と海の中で同じことって
な~んだ?
あ、クイズでも何でもないですよ。

それはね、人間がそのままでは
呼吸できないこと。

すみませ~ん、こんな答えで(笑)。

以前、エキサイトのニュースでこんな
内容を読みました。


『宇宙って一体どんなにおい?』http://www.excite.co.jp/News/game/20120728/Kotaku_201207_what_does_space_smell_like.html

『宇宙はラズベリーの匂いがする』http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20120725/Gowmagazine_00001971.html

記事を読んでも、基本が超文系
のため、イオンと金属の反応とか、
マジわかりませんというオチに・・・。
化学反応するのには空気、というか

酸素とかって必要ではないのかな?

宇宙空間に香りが漂っているという
ことは、やっぱり空気はあるのでしょうか?
あっても異常な程に薄いから、宇宙服
への香りの移り方が強いのでしょうか?
違う意味での、わからないことだらけ。
そして、香りは早くNASAに再現して
もらいたいです。ともかく試してみたい。


ただ、ラズベリーのような酸味の
ある香りというのは興味深いです。
もしかして日本人ならラズベリー
ではなく、ゆずとかさくらんぼ
とか言うのかなと思ってみたり。

香りの感じ方は、食生活の影響も
多大にありますから。
なので、私は和の香りで日本酒
占いが出来ます(笑)。日本酒が好き
かどうかを当てることが出来るの
です。しかもこれ、結構な確立で

当たる!のです。

そして、そんな記事を思い出しながら、
人間が呼吸できない場所って水の中も
そうだなって思い。海に限らず、湖とか
沼もそうなるかと思いますが。
もちろん、プールに温泉、お風呂も
そうですよ(笑)。


温泉や水の匂いについては話題に
上るのに海の中の匂いのあるなしは、
なぜ言われないのだろうって、ふと、
思ったのです。


そしたら、そんな海の中の匂いって
どんな感じなのだろう、って、頭の
中を巡っています。


人が海の匂いと感じているものって
なんなのでしょうか。

以前、沖縄出身の方に排草香という
香原料の香りが、地元の海に抜ける
木の生えている道を歩いている時に
感じる匂いに似ていて、「この匂い、
めちゃくちゃ懐かしい~。地元の海を
思い出す~。」と言われ、「ほえっ?」
って思ったことがあります。

この排草香、草の根っこの部分なの
です。長らく土の中におりますから、
多少の土っぽさもある中、微かなミント
っぽいスーっとした香りと甘さを持って
います。


え~と、極端な説明をしてしまいますと、
昔、縁日で買ったハッカパイプ的な。
あんなスっと感と甘さがセットになった
ような感じに土っぽさ。

だから、海の匂いって、周囲に何が
あるのかの影響は大きいのかなと。
確かに潮の香りと感じる場合もあり
ますが、それってもしや、海の周り
のお店とかからも漂ってくる匂いも
含めになっているのではなかろうか

と思うのです。

でも、これらは海の中の香りでは
ないですよね。

日本の海と言っても、北海道と沖縄
では全然違うでしょうし。基本、塩分
なのかもしれないですが、他の海中
にいるものって同じではないだろう
から、海の中にもし香りがあったら、
同じにはならないのではないかな、
って思ったのです。

実際に、海の中の匂いを体感できる
のは、水の中で呼吸が出来るもの
だけなんだろうし。もし、何かを海に
つけて、それを地上に引き上げて、

その匂いを試しても、揮発性のある
ものから、どんどんと香りがあがって
いくから、海の中と全く同じにはなら
ないだろうし。

化学的な成分は分かっているから
合成で作ったとしても、それも、
きっと違うんだと思うのです。
それは、あの中でしか感じられない
のだと思うのです。
合成は、どうしても香りが本物とは
違うので。

なので、ドラえもんかハリーポッター
に頼んで海の中で呼吸が出来るよう

にしてもらうしかないんだろうな(笑)。

皆さんは、海の中の香り、どんな
香りだと想像しますか?もちろん、
最初に書いたように海に限らず、
様々な水の中でもよいと思います。
でも、沼の香りはちょっと怖い(笑)。
これはもう、子供の頃に見た、アニメ
の影響以外の何ものでもないですね。


何を中心にイメージするかで、香り
は全く変わります。私は海に潜った
ことは皆無なので、映像や写真から
伝わる、感じることでのイメージに
なりますが、色や生きている生物、
陸上での海の景色など様々なことの
何が自分の中に一番残るのか。

時間など色々なことから絞り込んで
いくとよいと思います。

そして、そこからどんな香原料を
使って、それを表現していくのかを
落とし込む。 ま、これは簡単には
なかなかいかないかとは思います。
この落とし込んでいくとこが調香の
醍醐味であり、妙でもあり。

ただ、このイメージ含めの香りの
創り方は、私独自のやり方なので、
???と思われる方もいらっしゃる
かなとは思います。私自身がかなりの
感覚人間なので、わかりにくかったら
すみません。(詳しく知りたい方は、
また、講座などにご参加ください。)

海の中が全く想像出来ない場合は、
こちらへ。
http://diveesp.exblog.jp/

先日、小学校の同級生で集まり、
当時、隣に座っていた男子(笑)が、
なんと、パラオ共和国を中心に

活動している魚類研究家に。
その彼のブログです。 海の中が、

色々と垣間見えてきます。

あ、ダイレクトにそのままをの香り
再現はイヤですよ~。特に温泉!
硫黄の香りそのもの再現には、
美しさがない~。それはダメ~。
せめて、お湯に入った時のその
気持ちとか、感覚とか普通のお風呂
との肌触りの違いとか、そういうことを
頭の中で再現してみることもお忘れなく~。
 

Music: "JAZZIN'" - United Future Organization

2012年11月21日水曜日

和の香りの歴史【参】

和の香りの歴史、参まで来ました。

平安時代の香りは、香原料を足して、
足して、のある意味のデコラティブな
香り。ともかくステキな香りを作る
ことに一生懸命、その研究にも余念は
ない。お陰で、今日があるのです。

ファッションでもデコラティブな流行
の後には、シンプルだったりアース
カラーとかナチュラル感が前に出て
きたりしますよね。今までとは真逆を
いくというか。

香りの流行も面白いように、それに

乗っています。
平安末期からの武士の台頭を経て、
鎌倉時代へと移ります。

舞台は鎌倉。
戦乱も落ち着き、文化的なことへの
動きが出てきます。当時、仏教では
禅宗が流行。今までの雅な世界とは
真逆な、"Simple is the best"な、
削いで削いでの文化へと変化して
いきます。

香りも同じく、香原料の足し算から
引き算へと。つまり、香木のみを薫く、
一木薫き(いちぼくだき)を楽しむよう
になります。

もしかしたら、公家の文化はわからん、
面倒!的なことがあったかもしれない
し、武家の天下となった今、前時代を
否定し、自分達で新しい文化を作って
いくのだ!という意気込みもあったで
しょう。香木を薫くだけの方が、正直、
調香するよりも簡単ですし。もちろん、
香木の香りは素晴らしいですよ!
そこんとこは、お間違いなく。

ただ、調香における香りの表現という
ことは不要になりますよね。
もしかすると、当時の武家にとっては、
そういう部分がよかったのかもしれま
せんね。

ただ、この時代は香木の個体管理を
しておりません。そのため、銘なども
ついておらず。そうなるのは室町に
入ってから。だから、沈香だけの香り
を楽しむとは言え、まだまだ香道には
いたっていないのです。
あくまで、AさんとBさんの持っている
香木、どっちの香りがい~いか?の
比べ合いです。闘香と言います。
平安時代に行った薫物合わせの香木
のみバージョンですね。
その他、十種類の香りを一つずつ
聞いていく十炷香(じっちゅうこう)と
いうものも楽しまれました。

もちろん、従来通りの練香の香りは、
静かに続いています。

私は香木も練香もいずれの香りも
好きです。
香木・伽羅に沈香、白檀の香りは、
それぞれに全く違い、そして、本当に
素晴らしいものです。

また、調香した香りには、そこに
表現や作者の思いが存在します。
それは、まるで香原料が生み出す
人生みたいに。香りから多くのことが
見えてくるのです。

いずれの香りの、豊かな自然がある

からこそ楽しめること。
自然の素晴らしさに感謝です。

香木・伽羅や沈香、白檀については、

また近いうちに。

 
Music: "The Spaghetti Incident" - Guns N' Roses

2012年11月19日月曜日

香りの距離感

香りの距離感。

香りは、相手との距離感をはかることが出来る、
と思うのです。

例えば、エレベーター内に残る香りがビックリ
する位に強かったら。

それは、多分、その香水をつけていた方の半径
数メートルが香っているのではないかなって思い
ます。その距離感たら、かなりのものですよね。

香水は水分ですし、揮発性があります。
つけ過ぎてしまうと、その揮発性から、広範囲に
渡って香りを放つことになり、ある意味、誰彼に
でも香りを放ってしまいます。獲物を捕獲する
範囲が広いとも言える?のかもしれない(笑)。

和の香りは、基本、何かに香りを移し、間接的に
使用します。その移すということでワンクッション
入り、強さが弱まります。匂い袋など、直接香り
聞くと強さを感じますが、これは、そのもの
自体香りを強くしないと香りが移らないからなの
です。
(あくまでも100%天然の香原料で作っている場合です)

また、水分は使用しておりませんので、揮発性が
低いということもあります。そのため、遠くで認識
できる香りを放つのかと言えば、なかなか難しい
ですね。

源氏物語宇治十帖のメインキャラの一人、自然と
からステキな香りを放つ薫の君に対抗して、
ともかく衣に香りを薫きこみまくっていた匂宮は、
どちらかと言えば、頑張っちゃったやり過ぎ系(笑)。
これだと、和の香りでも「む~」と思われてしまう
かな。
(衣に香りを移す際は、練香を使っています。)

だから、基本、ふんわり柔らかく漂う和の香りは、
相手とある程度の距離感がないとわかりにくい香り
とも言えるのです。

なので、たまに極端な言い方ですが、、
「和の香りは、
大人な距離感が計れるエロい香り!でもあるのです。」
な~んて表現をね、してみたりもね、しています(笑)。

だから、
「○○さんって、いい香りするよねぇ。なんて会話を
してみたら、他の人は気付いてなかったなんてことが
わかったら、それはもう、他の人とは違う特別な
距離感にある訳で。フフフ。

そんな距離感で、気になっているお相手なら、あとは
自分でどうにか頑張ってくれ、的なね(笑)。

話がそれましたが、枕草子にしろ源氏物語にしろ、
やはり古の頃より、香りのさせすぎはあまりステキ
とは思われていないようです。

他者への気遣いがある和の香りで、周囲も心地よい
香りの距離感を楽しんでみてくださいね。
(気遣いが出来る和の香りについては、また、後日~)


Music: "Vanessa Paradis" - Vanessa Paradis 

2012年11月14日水曜日

和の香りの歴史【弐】

早いもので、もう、11月も中旬。
この間、ハロウィンが終わったのに、
もう街はクリスマス。そしたら、今年も
一年が終わるのかと思うと、ひょえ~
思う日々でございます。

さて、和の香りの歴史【弐】です。

平安時代に入ると、途中から遣唐使も
廃止し、それによって国風文化が栄える
ようになってきます。
他国との付き合いもなくなり、自国のことだけを考えていればよいから、以前よりも
公家には時間も出来る訳ですね。
だから~、色恋ごとに頑張っちゃう、まさに
源氏物語の世界に突入で~す。

いかに自分をよく見せ、相手にアピるのか。
いつの時代も同じことで悩んでいること
しょう。
送ったりしても、相手は御簾の内。
うまくいき、夜の闇の中、忍び込めたとしても、
実は、一体どんな人だかよくわからんとですね。
これ、源氏物語の中でもでも出てきますよね。
相手は、実は恋多きおばあちゃまだったという
オチの。

では、他の人との差別化をするために、
何が番効果的だったのかと言えば、
それは香りです。御簾の内にいたら、
様子なんかわかりません。夜に忍び
込んでも、灯りなんてないです。闇です。
そんな中、一番最初に認識するものって、
香りなのです。

当時、香原料となる香木や漢方薬は、
日本で取れるものではなく、全てが
今で言うインポートもの。だから、基本に
高価なもの、手に入らないものという
ベースがあります。
つまり、手に入れられるということは、
富と権力の証でもある。

富と権力を持ち、素敵な香りを調香
するセンスを持ち、その香りを実際に
纏っていれば、
「この人ったら、一体どんな人なの~?」
って、相手の好奇心を思いっきり掻き
立てることが出来たっつう、香りとは
なんとも素敵な恋愛ツールの一つでも
あったのです。

ただ、それだけではありません。当時は
香りで邪を避ける、浄めるなども考えられ
ていました。かなり大きなサイズの匂い袋
思い浮かべて頂きたいのですが、それを
部屋に吊るして、訶梨勒(カリロク)という
ものを邪除けに使用したりしています。
これについては、写真と一緒に別記事で
ま、何かと言えば方角が悪いと、方違えして
いる時代ですからね。
また、匂い袋も虫除けとして使用されて
いたり、練香を空薫きすることで、お部屋の
香りを変えてみたり。
香りは、日常で使用されていたのです。
 
衣装に香りを移す方法は、伏籠内に香炉を
置き、上に衣装を掛けます。それだけです。
香炉から芳しい香りがあがりますので、
それが移るのです。基本、直接、体に香りを
つけることはしません。

ただ、当時、女性は一年もの間、髪の毛を
洗うことが出来なかったので、髪に香りを
薫きしめていました。一年も洗えなかったら、
そりゃ、香りも移したくなりますわなぁ、って
心から思います。

他にも『躰身香(たいしんこう)』という飲んで、
香りを体から放つものもありました。かの
楊貴妃も飲んでいたと言われています。
抱いていた赤ちゃんに香りが移る位、香りが
出ていたようです。
現代ですといい香りを体から出すという
物には、ローズの香りのサプリやお菓子
などと同じ考え方のものです。そんな昔
から、あったのですよ。

飛鳥・奈良時代での仏のための香りが、
平安期には自分自身を演出するための
香り、遊びとしての香りという位置づけが
現れ、薫き物合わせなどに進化していく
のです。

薫き物合わせの際は、練香を沈香で
作られた箱に入れたり、瑠璃の器に
入れたりと趣向を凝らし。贅沢です!
源氏物語の中でも描かれております。
 
でも、本当にすごいことは何かと言えば、
当時の人は、香りの中に世界を見出し、
香りで何かを表現することを雅な遊びへ
と昇華させたこと。これは、他にはない
日本独特の文化となっています。
 

表現に枠を作らず、常に自分自身を開き、
様々なことを当時の人は、感じていたの
ではないでしょうか。

基本的に平安期の香りは、デコラティブ
ファッションのような、足して、足しての
香り。唐より伝わる珍しい香原料を使って、
様々な香りを調香するのが楽しくて、
楽しくて仕方がなかったんでしょうね~。

鎌倉時代になると、ファッション同様、
香りの文化も違う流行へと移っていきます。

それは、また、この次に!


Music: 『さよなら、夢』-青木孝明 

訶梨勒(かりろく)

 

和の香りの歴史【弐】にちらと記載を
いたしました『訶梨勒(かりろく)について。


上の写真は、もう4年以上前になるので
しょうか。知人のお母様がお持ちの
訶梨勒(かりろく)を撮影したものです。

部屋に掛けるものを総称して掛香とも
言いますが、訶梨勒はその中の一つ
でもあります。

ただ、ちょっと普通の掛香とは異なる
特徴を持っているのです。

さて、上の訶梨勒の同封説明書きに
よりますると、

「後土御門院の御宇文明年間に足利義政が、
香道の祖・志野宗信に依頼をして調達、
その後、後花上皇に奉進」
(あ、またも端折ってます。。。) 

と、あります。
まず、これ、いつ頃かと言いますと、
文明というのが1469年~1491頃。将軍は、
義政から義尚と二代に渡ります。
後土御門院の在位期間は、1464~1499年。
(歴史の資料集で確認したので、大丈夫、な
はず!)

ちなみに応仁の乱は、1467~1477年。
文明年間というのはドンピシャ状態で。
京の町も戦乱に巻き込まれ、かなり荒れ
たのではないでしょうか。

そんな時期に、足利義政好みとして作ら
れた訶梨勒のレプリカの写真なのです。
あぁ、本物ではないですよ~。だとしたら、
布がきれいすぎるし~。

「悪臭を消散し邪気を駆除し毒蟲を殺りくし、
身体を健全にし心身を爽快ならしむ」

という効能も書かれております。スゴイ効能
じゃないですか!しかも、毒蟲を殺りく!
どんだけ除けたのでしょうか・・・。

また、当時は「訶黎勒」「霊絲勒」とも呼んで
いたとあります。

この訶梨勒を吊るす時は、写真では曲げて
いますが、五色の紐は垂れ下げて吊るします。

ここまで読んで、そも訶梨勒って何よ?って
思いますよね。

掛香の一つでもありますので、巨大な匂い袋
を、お部屋に掛けて香りを放つという簡単な
イメージを持ってください。そして、訶梨勒の
場合は、そこに邪気を祓う意味が加わって
くるのです。

そも、なぜ、訶梨勒かというと、インド地方の
木から採れるカリロクの実が使用されている
のと、その見た目の形が、その実の形を模し
ているところがポイントなのです。

このカリロクの実は、水毒を解くということ
から、漢方でも使用されています。鑑真和上
が渡来の際に、漢方薬の調合をもたらしたと
掲載しましたが、これらと一緒に伝わったよう
です。

この毒を解くという効能から、乾した実を部屋
に掛け、邪を除けることが始まり、本物の実
ではなく、その代わりに象牙などでカリロクの
実の形を模して飾ったりもしていたようです。
これ、今は、無理ですね。ワシントン条約に
引っかかります。

香原料としては、どんな香りかと言いますと、
ものすごく強いとか癖があるという香りでは
なく、ただ、何だかわからないけど不思議な
柑橘系の酸味があります。それが清涼感に
繋がったのではないかなって思います。
調香の際にどういう香りとして使用している
のかは、それは申し訳ないのですが、
企業秘密だし、ぜひ、調香の講座にご参加
下さいね。

「それなら、匂い袋をそお部屋に掛けても
いいの?」って思われますよね。
答えは、OKですよ!

ただ、基本は訶梨勒の調香をしているもの
ではなく、普通の匂い袋かと思いますので、
邪除けなどということではなく、単純にお部屋
の香りとしてお好きな場所に置かれるのが
よいと思います。ベッドサイドなどに置いて
おくと、よく眠れる~、目覚めがスッキリする、
など色々なご感想を頂いてます。

もちろん、香原料には虫よけ効果があるもの
もあります。だから、衣装につく虫を除ける
ため、匂い袋は昔から使用されているの
です。

あ、先日、中学時代の同級生の娘さんに
彼氏が出来たらしく・・・。
そういう虫除けには使えないですから~(笑)。

お部屋がステキな香りだと、気分はなんだか
よい感じになりますし、今の時代は除けるとか
ではなく、ご自身のための香り、我が家の
ステキな香りなどの意味でご使用されるで
よいと思います。

それから、衣装回りだけではなく、ビジネス
シーンでも香りは色々と使えますよ。
これは、また次回に!

こんな時はどうなんだ、というご質問など
ございましたら、ご遠慮なくどうぞ!


Music: "Brick's Song(re-rec)" - The Brick's Tone

2012年11月10日土曜日

温めると、香るの~!

和の香りは温度で大きく3つに
分類出きます。

今回は、温めて香りを楽しむ
『練香(ねりこう)』について少し。

まずは見た目から。

 

この真ん中の黒い丸いものが
練香です。
電気香炉でも楽しめるのですが、
不思議と温められた灰の上での
香りの方が優しく、柔らかささを
感じるのです。

香りは調香にもよりますが、
甘さのある華やかさがあります。

でも香水の香りとは全く異なり
ます。 




単体でアップ撮影すると、こんな
感じ。(言ってはイケナイ、巨大な
正露丸チックでしょ)。

実際のサイズよりも写真は大きく
見えるのではないかと思います。
直径1cm未満程度の、黒い丸薬
と思って頂けたらと思います。

練香は、練りの字から塗り香水と
勘違いされることもありますが、
直接体にはつけません。ご注意を!

そも和の香りは、塗香以外、基本的
に身体には直接付けません。

さて、この練香。粉末状の香木と

各種香原料を調香し、炭を入れ、
蜂蜜で練り上げ、丸めたものです。
その昔から、そのようにして作られ
ています。

ちなみにこの炭は、防カビ用です。
古の頃から、炭の効果はわかって
いたのですね~。
 

実際に使用する際は、最初の写真
のように、炭で温められた灰の上に
練香を置き、間接的に温めることで
香りを出します。(写真で炭が写って
いないのは、灰の中に埋まっている
からです。)

簡単な方法もあるので、それは、また
次回にでも。

火鉢などをお持ちでしたら、もちろん
ご使用頂けます。

ただ、置く場所にはご注意ください。
火が近すぎると、焦げますから~。

お線香とは違うので、火を付けては
ダメです。灰の上で温める時も、火が
近すぎると焦げてしまい、そうすると
思いっきり焦げくさい香りしか出て
きません。
 

茶道では炉の時期の炭手前で練香は
使用されています。

平安期には、この練香が大活躍です。
衣装に薫きしめたり・・・。

この続きは、また香りの歴史にて。

どんな香りになるのか、どうやって
作るのか、などなど思われる貴方、
ぜひ、一度講座にて体験なさって
みてください。

作り終ったあとの手は、とても素敵な
香りを放ちます!

Music: "Poppermost" - Mayumi Chiwaki

2012年11月7日水曜日

和の香りの歴史【壱】

昨日、京王百貨店聖蹟桜ヶ丘での講座終了後、
地下鉄を利用して地上に出たら、あまりの靄に
何が起きたのだ???とビックリした今井麻美子
です(笑)。

そして、お陰様で和の香りゆすらのサイトも
無事に復旧いたしました。
皆様にはご迷惑をおかけいたしましたこと、
心からお詫び申し上げます。

さて、先日、『香』という文字は、この文字の
時点で、その存在を刻んでいたことをブログで
書きましたが、日本の史実上では、いつ頃、登場
してくるのかと言うのが本日のお話。

最初の記載は日本書紀。
(最近の研究で、日本初期に書かれていることの
中には、どうも事実ではないことが沢山ある~、
と言われてるようですね。)

この日本書記の中で、西暦595年に淡路島に香木が
漂着し、朝廷に献上したという記載が残っています。
(聖徳太子の頃、飛鳥時代です。その昔、593年は
ゴクミのおっさん摂政に、とか覚えました。)

この香木が流れ着いた、というのは、事実のよう
です。が、それより先の西暦538年の仏教伝来時に、
香りは伝わっている、とも言われています。
香りは仏に捧げるものの一つとして使われていま
したが、仏教においてはあまりにも普通のことで、
特に記録していないため、らしいです。

下のリンクはウィキペディアに掲出されている
東京国立博物館蔵の鎌倉時代に描かれた玄奘三蔵像
の画像です。重要文化財で~す。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Xuanzang_w.jpg

この画像をご覧頂くとわかるのですが、頭の上の
黒い傘のような部分から、金色の小さなものが
下がっています。なんだと思います~?

な、なんと、『香炉』なのです!彼はありがたい
経典を運ぶために香炉を掲げ、常に香りを薫き、
その香りで道を浄めながら、歩き続けたそうです。

決して自分のために、ではなく・・・。
(ゴダイゴの『ガンダーラ』が頭の中でエンドレスです。) 

それでは、自分のための香りを作り出すのは
いつ頃からなのかというと、そのきっかけと
なるのは、苦難の末、渡来を果たした鑑真和上。
漢方薬の調合とともに、『香りを作る』ということ
を伝えるのです。身体を直すのは漢方薬、そうでは
なく恋の病的な、感じの時などにこっそり使用する
のに使っていた模様~!
キャッ!

媚薬的な意味合いとでもいいましょうかね。ウフ!

そして、漢方薬で使われているものが香原料として
使用されるのは、この歴史的背景があるからなのです。

ただ、飛鳥・天平文化は、仏教文化が主流の時代。
まだまだ香りは自分自身の演出のためではないのです。

これが変化するのは、平安時代の国風文化に入って
から・・・。

それよりももっと以前は?という疑問もありますよね。
歴史的に記録がある訳ではありませんが、例えば山には
神様がいるというお話。これは、山に入るとその自然の
香りに人は癒され、そのことから神様がいるのではない
か、という考えをする人がその昔に現れたのではないか
とも考えられる、というお話を伺ったことがあります。
(もちろん、山が御神体というのは、それだけではなく、
もっと違う自然の力もあるのかもしれません。)

ただ、古来の人々も自然にある香りを感じ、大切に
していたのだと思うのです。

歴史は常に勝者の記録。だから、自然とともに育まれ
てきた古代からの香りの記憶はあったのだろう、と
私は思っています。

平安時代へと続く・・・。


Music: "As time goes by" - Bryan Ferry

2012年11月2日金曜日

和の香りYUSURa.ホームページアクセス不具合のお知らせ

平素より大変お世話になっております。
只今、和の香りYUSURa.ホームページ

へのアクセスが不可能な状況になって
おります。
復旧作業には入っておりますので、作業
終了次第、改めてお知らせいたします。
 

こちらのブログよりリンクも貼っている
ので恐縮です。
ご迷惑をおかけしており、本当に申し訳

ございません。

今しばらく、お待ち下さいませ。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

         創香家・香司 今井麻美子

2012年11月1日木曜日

夕陽から夕闇へ、逢魔が時

先日、出先途中に急に思いつき、都内某所の
展望台へ。雨の翌日、風も強く、空はきれい。
そんなタイミングで満月だし。きっときれい
だろうなぁ、なんて思っていたら、展望デッキ
にこんなに人がいるのは見たことないという位に
年配カメラマンの方々が・・・。趣味で撮影を
されている方なのだと思うのですが、富士山と
夕陽を撮影ベスポジ確保のため、早めの時間
からいらっしゃっていたようで・・・。

ふ~。びっくり。普段はそんなに混雑している
場所ではないから、ぼーっとするのにも丁度
いいのですが。

携帯、しかもスマホでもなく、その上、2年以上
使用しているから、カメラ機能がよくないという
ことが、今回よくわかりました。
やはり買い換えってことかしらね(笑)。


左端に富士山が写っている夕陽。


どんどんと空の色が変わっていく。


夕闇に覆いつくされる直前の空の色。



いつまでも見ていられる一瞬の連続。
夕方から夕闇へ、そして闇の帳に覆われる
その時間、あなたは、何を感じますか?

ビルの合間から見えた美しい夕陽の一瞬の色。
闇に移る直前に感じた空気の冷たさ。

人によっては子供の頃、近所で遊んでいて、
家々から流れてくる夕飯の匂いを思い出し、
何だか暖かい気持ちに包まれた気がすると
いう方もいらっしゃるかと。

本当に目にして感じたこともあれば、心が
感じていたこともあります。

人それぞれに持つイメージは異なります。
それと同じだけ、香りも生まれてきます。
そして、それを本当の香りにしていくのが
創香の醍醐味でもあるのです。

オーダーメイドをさせて頂く際、お客様が
お持ちのイメージをいくつか質問させて頂き、
私なりに細かく見させて頂いています。

たいしたことは聞いてないんですけどね~(笑)。
私がイメージするために必要なことを伺うだけ
なので。

だから、伺うこともバラバラ。その時に必要な
ことを聞いているみたい。

表現には様々あります。絵画で表現する方も
いれば、彫像、陶芸、音楽、写真、文章などなど。

聞きなれないかもしれませんが、香りでの表現
というのも、その一つ、と私は考えて創って
います。表現したいことがある、だから創香は
無限に広がっていくのです。


 

 ビルの東側には満月とスカイツリー  


Music:"Gentlemen take polaroids" - Japan