2012年12月31日月曜日

来年もどうぞよろしくお願いいたします

ゆすらの干支の辰年の香りは、
爽やかな香りでしたが、
皆様の辰年、いかがでしたか?
今年の紅白は、美輪さま率いる
もも組、ほんとは白組ですが、
ご本人が仰っていたもも組と
いうのが、やはりよいですね(笑)。

週に一度はアップするつもり
だったのですが、11月半ば以降、
どうも更新が遅れ気味。
反省中です。

来年は、大阪の雑魚寝館様に
お納めしたアオ鰻の香りからの
予定です。
って、書いておかないと、また、
遅れるし~。

残り少ない平成24年=の2012年、
皆様にとって、素敵な時間であり
ますように。

来年も、どうぞよろしくお願い
いたします。

                                     今井麻美子

2012年12月24日月曜日

池袋東武百貨店『日本の職人展』出展のお知らせ

ブログ更新を怠っております・・・。
ちょっと、バタバタとしており、PCに
真面目に向き合う時間がなかなか
どうしてな、感じでして・・・。

この間の空いた更新が、お知らせで
恐縮ですが、お知らせです。

来年、1月9日より、池袋は西口の
東武百貨店池袋店8Fにて開催される
『日本の職人展』に出展いたします。

来年の干支、巳年の香りは、手描友禅の
袋に入り、お部屋の飾りとしてもお楽しみ
いただけます。

また、オーダーメイドの香りもお受けいた
ますので、世界に一つの香りで新しい年
弾みをつけて頂けたら、と思ったり。

その他、様々な香りもご用意しております。

他にも、日本各地の職人さんによる美しく
素敵な作品が沢山です。

ぜひ、この機会にお越しくださいませ。

皆様のご来場、心よりお待ちしております。


『日本の職人展』
期間:1月9日(水)~15日(火)

場所:東武百貨店池袋店8F催事場(1~3番地)
      東京都豊島区西池袋1-1-25
      03-3981-2211(代表)
      http://www.tobu-dept.jp/ikebukuro/

営業時間:午前10時~午後8時
※最終日は午後5時にて閉場いたします。

年内、これにてブログ終了ではなく、頑張り
たいと思います~。

クリスマス寒波押し寄せるこの冬、
皆様、どうぞ体調にはお気をつけてください
ませ~。

2012年12月5日水曜日

コピ・ルアック(麝香猫珈琲)

もう、かれこれ4年以上も前になる
のでしょうか。お墓参りの帰り、
谷中銀座をぷらぷらしていたところ、
弟が『コピ・ルアック』の看板文字を
見つけ、「これ、この間、テレビで
やってて、旨いらしい」というので、
満満堂という珈琲屋さんに入って
みることに。

コピ・ルアックとは、麝香猫珈琲の

こと。映画の中でも最高の珈琲と
して、色々と出ているみたいですね。

香原料の麝香は、雄の麝香鹿の香嚢
です。
このために育てられています・・・。
フェロモンの塊です・・・。
その昔、江戸時代には代用品として、
鼠やら象やらと色々と育てたようです。

麝香を持つ名前の生物に、ジャコウ
アゲハがいますが、これは、幼虫の
時に、あの緑色の体から麝香の
匂いがするから、その名前になった
そうですが・・・。食べているものがね、
ビックリでした。
これは、また別の機会に。

さて、コピ・ルアック。
コピ・ルアックはインドネシア産の
コーヒーです。インドネシアには
麝香猫が生息しているのですが、
この猫達ったらチェリーと呼ばれる
コーヒー豆が、もう、大・大・大好き!
(チェリーと聞くと、うる星やつらの

錯乱坊を思い出してしまうのは、私
だけでしょうか・・・。)

で、大好きだから、殻付きのまま
ガンガン食べます。ていうか、食い
ます的な(笑)。

でも、コーヒー豆の殻は大変に固い
ので、猫の体内を通過しても、未消化
のまま排泄されます。WOW
 

この排泄されたた、所謂、猫の糞に
くるまれたお豆を綺麗に洗浄したのが、
世界最高のコ-ヒー、『コピ・ルアック』
なのです。

え~?美味しいの?と思いますよね?
えぇ、飲んだら、カンド~です。すごい
コーヒーです。コーヒー好きにはたまらん
ものだそうですが、香り好きにもたまらん
ですな。私はコーヒーも好きなので、
ウキウキでした。
ま、狭山茶一番、コーヒー二番ですが(笑)。
紅茶はねぇ、イギリスで飲むから美味しい
のです派。


生豆の状態と焙煎してからの状態の
お豆の香りの違いも試させて頂いたの
ですが、この麝香猫の生豆の香りの
素晴らしいこと、素晴らしいこと。生豆の
ままでもいい香りがするのです。
他のコーヒー豆の生豆は非常によいもの
でも発酵臭系に近いような重い臭みが
前に出ているのですが、コピ・ルアックは
美しい香りを放っているのです。
他のとは比べ物にならない。

これは、既に猫の対内で発酵されて
いるからだと。

そして、そのお味はと言えば、とても
丸いのです。コーヒーって、絶対に
どこかに尖った味があるのに、それが
ない。パーフェクトバランス。
このコーヒーは、コーヒーの伽羅では

ないかと思いました。
さすが、世界最高!

温度によって、味も香りも変わってくる。
そして、最後にカップに残った残り香は、
麝香そのもの。
 

体の中を通っただけで、あの香りが
カップに残るなんて。しかも、飲んで
いる時は、全く違う味なんですからね~。
すごいです。
これも、温めて楽しむ香りのある意味
一つかもしれませんね。

そして、コーヒーって飲んだ後、ちょっと
口の中に嫌な香りが残ったりする場合
がありますよね。でも、このコーヒーは
違うのです。ともかく口から花のような、
なんとも言えない芳しい香りがするの
です。

もちろん、マスターの焙煎+淹れ方が
絶妙なんだと思います。これが一番の
大事なところなんだと思います。
お湯の温度もベストなんだろうし。


お豆は高級品なので、きちんと証明書
が付いており、麻袋ではなく、麝香猫の
絵が描かれたキレ~な白い布袋に
入っています。
この袋、欲しいなぁ、って思ってしまい

ました笑)。
だって、いい香りするのですよ。

毎日飲んだら、体からいい香りがする
かって?多分、すると思います。
そして、フェロモンですから、男性は

女性にモテるかも~、しれません(笑)。

ただ、残念なことに2010年あたりから
よい豆が出なくなったそうで、同じ状態の

豆がなかなか見つからず、現在仕入れ
てないそうです。
2年前に講座の生徒さんと一緒に行った
時にも入ってなかったのですが、先日、
知人がお店に伺った際も、3年は入って
きていないと言われた~、と。
オリンピック的な時間の経過ですね。

ニワトリで同じことをしたコーヒーもある
と、最近、聞いたのですが・・・。
う~む、しかし、これは、美味しいコーヒー
になるのだろうか、と悩む次第でござい
ます。

コピ・ルアック、本当に美味しい珈琲。
またどこかで、いつか頂きたいものです。


Music: ”Bangkok Shocks, Saigon Shakes, Hanoi Rocks” - HANOI ROCKS 

2012年12月1日土曜日

和の香りの歴史【肆】

和の香りの歴史【肆】です。

の前に、平仮名か書かれた9世紀後半の
土器が結構な量で見つかったようですね。
http://mainichi.jp/select/news/20121129k0000m040087000c.html

どんなことに繋がっていくのかな、
って。とても楽しみです。


さて、前回の鎌倉時代からの続き、
時代は室町へと。


室町は、先日、訶梨勒の記事の際、
チラと触れましたが、室町時代って
質問したら、何が出てきますか?
応仁の乱?足利氏?金閣・銀閣寺?
などでしょうか?


そも、室町時代って、学校で歴史を
勉強する際、最初の南北朝のあの

系図を見て、こんなに覚えるのって、
大体面倒になり、「この時代、やだ~」
なんて思ったりしがちなのですが、
南北朝文化、北山文化、そして侘び
さびな東山文化と個性豊か。


そして、この東山文化の時代には、
現在の日本の伝統文化と言われて

いるものの多くが、文化として昇華
するのです。銀閣寺の足利義政の
お陰ですね。
応仁の乱起きてますけど~。

そんな訳で、改めて文化面からこの
室町時代を見直すと、意外と面白く
見れたりするのです。


だってね、阿弥衆という文化的なこと
をお助け申す集団もいたりしたとか。
全員美しすぎる男子にして、マンガ

にして頂きたい(笑)。

さて、香りの方は、いかに?かと言い
ますと、室町時代は鎌倉に続き武士の
時代。禅宗の影響もあるしで、やはり
シンプルな香木の香りだけを楽しむ
というスタンスは変わっていません。


ただ、この時代、香木の香りを楽しむ
上での大きな変化が起きます。それは、
香木に銘を付け、個体管理をするよう
になったこと、です。


ここに、佐々木道誉という武士が登場
します。時は室町時代に入ってすぐの

南北朝期。婆沙羅大名とも称され、
足利尊氏の永遠のライバルでもあり。
太平記にも登場します。

香りで注目なのは、太平記にも書か
れている大原野の花会でのこと。

な、なんと道誉、一斤(600~700g)の
香木を一気に薫いてしまうのです~。
しかも、この香木、どうも伽羅らしく。


凄い、としか言えないです。真似して
みたいですが、小さめなマンションが
買えちゃいますから、この量だと。
無理です・・・。


こんな破天荒なことをしてしまう道誉、
同時に香木も収集しておりました。
上述通り、お金に糸目をつけずです

から、収集する香木の量も半端ない。

なので、集めた香木、このままでは
どうにもならんとなったのでしょう。
きちんと管理をせねばならぬという

ことで、ここから産地やどこの港から
出たのかなどで分類され、銘も付け
られ、個体管理がなされるようになった
そうです。

正しいお金の使い方ですね!

この道誉による香木の個体管理が
あったからこそ、東山文化で様々な
ルールとともに、香道という文化へと
昇華していくのです。

そして、時を経て、江戸期に六国五味
(りっこくごみ)の分類へと繋がって行く
のです。

ちなみに、香り作りは前時代同様に
静かに続いてます。ただ、時代は武家。
公家の皆様は、何かと大変だったようです。


続く・・・。


Music: "Quiet Life" - JAPAN

第12回 香りの彩時記【 香進】が始まりました!

パレスサイドビル1Fの毎日文化センターの近くを歩いていると、何となく感じられるいい匂いの季節になりました。 今年も毎日文化センター和の香り講座の受講生による作品展が始まりました。 今回の参加者は2名ですが、それぞれの作品への思いが見えてきます。 作品展タイトルの「香進(こうしん)...