2017年2月28日火曜日

創香家コースについて

創香家コースについてです。

そも、創香家って何?って思われ
ますよね。

『創香』という言葉は、私が自分で
創りました。

香司だけだと、香りを創ることが
出来るのかどうかが、わかりにくく
差別化を計りたかったのと、創った
香りを持ちより、その香りで遊ぶ
という香りを文化に昇華させた
日本人が、本来持っているその
柔軟かつ繊細で自由な精神性を
表せると思ったからです。

カタカナで言うところのクリエイ
ティブな部分を表したいという
感じです。

以前も書きましたが、それ以前は
調香という言葉しかなかったと
思います。香水は調香師さんです
よね。調という言葉でもとてもいい
かと思いますが、クリエイティブ
な部分を前に出したかったんです。
その位、日本人は日々の生活の中
でクリエイティブだから。

私自身は香りで表現をするもの
として作家活動をしております。

香りを創るのはフリーダムです。
表現の一つです。

ただ、そこはフリーダムだからと
言って人に何かが伝わられない
香りでは意味がないのではと思って
います。

香りで幸せを感じてもらえたらと
常に思っております。始めた当初
より変わらずに。

美味しいものを食べた時に
「しあわせ~」と思うのと同じで、
香りで幸せを感じてもらえたらと

香りを創る上で思うことは創り手
次第。創り手の持っている感性は
やはり出ると思います。

香りは人なり、ですから。

でも、それでいいんです。色んな
創り手がいて、それぞれの香りの
個性を気に入ってくださる方が
いらっしゃる訳です。

ただ、そこで大切なのは円のような
香りのバランス。喧嘩の調香で
あろうと、優しい香りであろうと
複雑怪奇な円のバランスがとても
大切なんです。円満成就ですから。

香りを創ってみるとわかりますが、
和の香りの香原料は、思っている
以上に温度で変化します。創ると
なると、それら全てを把握して
いかねばなりません。

私は自宅で相当に実験をしました。
お線香は自分で創ったものを一度
つぶして、敢えて、違う香りに変化
させてみるなどもしました。
その他、香原料の様々を色々と。

セオリーがあって、これとこれを
足せばいいと思われたりもしている
ようですが、和の香りおいては
セオリーはないです。

どこまでやるのかはその方次第です。
考え方も色々とあると思います。
創香家コースでは、創るアイテム
ごとのプロフェッショナルを育てて
いきます。

匂い袋
塗香
練香と印香
線香
と温度でコースを分けます。

各コース〇回で終了という形では
なく、ここで終了で大丈夫!と
いう判断なので、全〇回にはなり
ません。
創ってなんぼのところがあります。
講座に来てやるだけの方と、家で
色々とやる方では歴然とした違いが
出ますし。その人次第です。

そして、全コースとなると、
回数
も要することはご理解ください。

最初から向いてないかもという
場合には、それもお伝えすると
思います。それでもやります!と
いう気合には、もちろん、こちら
も気合でお応えします。

もちろん、人に教えることも、
オリジナルの香りを創って販売も
可能なレベルまでもっていきます。

受講料は6,000円+消費税です。

こちらも香継士コースのように、
香原料を覚えるために少量の

香原料を教材としてご購入頂き
ますが、最初から全て揃えたい、
持っているという場合は、そちら
をご使用頂きます。
詳しくはお問い合わせください。

香りを仕事にしたという方、お待ち
しております。

香継士コースについてはこちらを
ご覧ください。
http://wanoka-sinkokyu.blogspot.jp/2017/02/blog-post_18.html

香継士コースについて

3月から始める香継士コースの
内容です。
※創香家コースについてはこちら
をご覧ください。
http://wanoka-sinkokyu.blogspot.jp/2017/02/blog-post_97.html

香継士のコースはⅠとの2つに
分かれます。溝の口のアトリエ
での講座の方がご希望に沿える形で
臨機応変に対応できるかと思います。

香継士Ⅰでは、
和の香りについて伝えることが
出来る程度で終了となります。
全10回の和の香りについて勉強を
したい初級コースと思ってください。
どんなものを使って、どのように
創られているのか、歴史について
などを学べます。

和の香りについて伝えたい、販売
をしているけど知識を深めたい、
販売をしてみたいという方への講座
となっております。
終了後、白檀だけのお線香や沈香
だけのお線香創りを教えるのは
可能です。
匂い袋他も講座で教わった内容を
調香そのままで教えることは可能
ですが、参加者それぞれの香りに
アレンジしていくなどは出来ない
レベルとなります。

和の香りのよさを広めるための
講座の在り方も様々です。
まさに寺子屋的なイメージの
受講者に知識を持ってもらう
初級講座の開講が可能と思って
ください。

香継士Ⅰ

全10回で60,000円(税込)
各回の場合は
6,000円+消費税と
なります。
講座の時間は各回120分。

香継士Ⅱは香継士Ⅰが終了された
方が対象となります。
Ⅰの講座内容にプラスして、香り
アレンジすることが出来るよう
にしていきます。
ただ、一から様々な香りを創る
ことできるようになるかと
言ったら、正直厳しいです。
和の香りは温度によって香原料の
香りが変わりますので、それらを
想定できなくてはならないのです。
一から香りを創るというのは思い
の外、難しいのです。

それを人に教えるとなると、という
ことをご理解頂けたらと思います。

イメージを香りにするところまで
もっていくのはこの講座回数では
難しく、創香家コースにてお教え
いたします。

香継士Ⅱ
全10回で60,000円(税込)

各回毎の6,000円+消費税。
講座時間は各回120分。

香継士ⅠとⅡのいずれも少人数で
進めていきます。講座日にお一人
しかいない場合も、それで進めます。
ただ、複数人数いる方がよい理由
として、人によって香りの感じ方が
違うというのがわかるからです。

私自身が思っていることとして、
全員が同じ香りを持ち帰るのでは
なく、その人自身が楽しめる香り
持ち帰り、使ってほしいと
思っています。

全員が同じ調香でいい香りですね~、
これが和の香りです~、
自然の物で創った香りはいい香り
ですね~で終わってほしくないん
です。

人それぞれ感じ方は違います。

その人それぞれにきちんと対応
できるレベルで人に教えることを
してほしいと思っています。

そして、必ず、教育実習的なことも
して頂きます。人の前で話をする
ためには、どうやって伝えていくのが
よいのか、など体感して頂きたい
からです。

いずれのコース終了者の方も、
ご自身が開講される講座の内容に
よっては創香が必要になるかと
思われます。その際は講座を受講
いただき、香りを創って頂きます。
スキルアップと思って頂けたらと。

受講にあたって、教材一式を買い
揃えて頂くとかはありません。
一部、香原料の香りを覚えて頂く
ために初回に受講料とは別で、
少量の購入をして頂きます。
(2,000円程)

身の回りで使えるものを使う、
ここで購入できるなど、ご本人が
独立されてから便利なように進めて
まいります。

コースを終了した後に、物だけが
残ってしまった・・・ということ
にはしたくありません。

各回の詳細や講座日などは、
追ってアップいたします。
ご興味ある方は、直接、お問い合わせ
くださいませ。

ご参加、お待ちしております。


















ジンジャーエールわさびとしょうゆサイダーと花粉症

先日、2月16日に渋谷のHBCで
恒例の音のイベント『必殺!』を
開催。その際に差し入れで頂いた
謎の飲み物。
ジンジャーエール・わさび
千葉のしょうゆサイダー














飲み終えて、瓶を洗ってから
写真を撮ってるという。
私は食べたり飲んだりする前に
写真を撮るというのがどうも
苦手でして。この日も他にも
お菓子を頂いたのに、食べちゃい
ました・・・。美味しかった~。
 
ジンジャーエールという名前に
わさびではなく生姜?どっち?と
突っ込みを入れながら、恐る恐る
飲んでみましたが、

おいしい~!!!
これ、好き好き~💕💕💕💕💕

辛いジンジャーエールみたいに
むせずに、ほどよいピリッと感に
ほどよい甘さ。近所で売ってたら、
リピーター間違いないな、って
感じで。

ただ、やはりジンジャーという
名前が気になってます。

そして、しょうゆサイダー。
これは微妙、微妙。結構きりっと
した炭酸のしゅわっとした後に
なぜかみたらし団子の味が・・・。
どう考えたらいいのか悩んでいる
うちに、もう一口。
そして、悩むの繰り返し。

飲むのいやなのかと言ったら、そう
いうことでもなく。

謎のサイダーですな。

そんなこんなで、春が来てるな
と思い、こんな写真も。
と言いますのも、今朝、起きたら
耳と鼻が繋がっているような
内側に少々のかゆみを感じ・・・。
花粉症が少しずつやってきて
おりまして、そうなるとお花を
楽しむという余裕がなくなって
きます。なので、その前に~。

うちの目の前にある枝垂れ梅。
まだ樹高が120cm程なので、
これからどんどんと成長して
いくんだろうなぁ。かわいい。 













お花はこんな感じ。
ピンクがとてもかわいいのです。











これは招福という種類の桜の
苔玉。溝の口の丸井に出展
していた際、お隣に出展していた
風ふわりという植物の作家さん
のもの。あともう少しでお花が開き
そう!!!














そして、普段、生きている植物を
一切購入しないのですが、買う
きっかけになったのが、これ。
なんだかわかりますか?
福寿草なんですよ。こんなに大きく
なってしまい。店内が暖かいので
大きくなってしまったのが面白くて
連れて帰ってきた訳です。
普通は雪の中で黄色いお花を
咲かせているイメージですよね。














お花の時期は終わってしまい、
葉だけが残っていますが、
かなりのサイズになってます。
高さも30cm以上はあるでしょう。

そして、ウィキペディアを見たら
毒草だそうですね。ぎゃっ!
そして、夏になると地上部が枯れ、
次の春まで地下で過ごすとある
のですが、これだけ地上部が
育ってしまうと、どうなるのか。
楽しみです。

花粉症の方には辛い季節到来。
体験講座で創られている方は、
塗香や文香を使って、マスクに
香りを移したり、香りをそのまま
聞いて鼻を通したりと、色々と
使ってみてくださいね~。
但し、全ての塗香や文香がそれに
使える訳ではなく、それように
創らないとではあります。そして、
100%自然の物で創られている
こともポイントに。

花粉対策の香りを創りたい場合は、
体験講座で創れますので、ぜひ
お問い合わせくださいませ!
思っている以上にこの時期を
乗り切るツールになると思います。
ご興味ある方は、ぜひぜひ、
お問い合わせくださいね!

2月も今日で終わり!明日からは
素敵な春到来の3月!!
頑張ってまいりましょ~!!!














2017年2月27日月曜日

香継士と創香家の講座を始めるにあたって

伊勢丹浦和店浦和ナイトでの
ワークショップにご参加ください
ました皆様、ありがとうございました。
手短な説明になってしまいました。
香りを楽しんで頂けてましたら、
何よりです。

さて、この度、和の香りゆすらでは
香継士と創香家コースの講座を
始めます。
場所は溝の口のアトリエと青山を
予定しておりますが、日本全国
どこにでも出張講座いたします。

今までは体験コースがメインだった
のですが、日光で販売されていた
お線香と白檀の香りの蚊取線香が
販売されるという記事を見て、この
ままでは本来の和の香りの文化が
ダメになってしまうと思ったからです。
それならば、自分自身で発信して
いかなくてはなりません。

どこにも属せず、作家活動をして
いる私だからこそ出来ることです。

和の香りは西洋のものとは異なり、
複雑怪奇なところがあります。
円のようなバランスを取ったまま
香りを推移させていきます。また、
使用している香原料も香木・沈香、
白檀はとてもよい香りがしますが、
その他の香原料である漢方薬でも
使用される丁子や甘松他十数種
のものは、微妙なところが多分に
あります。そんな微妙なものを
沢山使いつつも、とても素敵な
香りのバランスを取ることで、
すっかりよい香りになるのが面白い
ところでもあり、深いところでも
あるのです。セオリーがないんです。
ある意味のフリーダムですね。
でも、フリーダムというのはとても
難しいことでもあります。

とは言いつつも、市販の物のほとんど
には合成香料も使用されています。
それがいけないのではなく、使用して
くださる側が、本来の香りとはどの
ような物であるかを知れば、合成の
ものなのかどうかは自然とわかる
ようになります。

日光で売られていたお線香は伽羅
のものでした。至高の香りの『伽羅』
です。が、販売されている方からの
説明は「伽羅のお線香は、せっけん
のような香りがします」と・・・。
え~と、せっけんは合成の香りです
よね?伽羅とは全く違うんだけど、
と思いながら、香りを試し、ため息が
出てしまいました。
販売されている方は多分、伽羅の
香りを聞いたことはないんだと思い
ます。体験していたら、そんなことは
言えないでしょう。

そして、有名なお寺で販売されている
お香ですから、一般人はそうか、と
それを信じて買ってしまい、伽羅は
せっけんの香りなんだと思われて
しまうんでしょうね。

これでいいのか?このままでいいのか?
と思った訳です。

いい訳がありません。

和の香りの歴史が仏教伝来に始まり。
平安時代に遊びとしての文化へと
昇華、という長い時間の中で育まれ
てきたものです。

そこには日本人の物の見方や感じ方、
表現の仕方など様々なエッセンスが
ぎっしりと入っています。

日本人が持つ繊細かつ柔軟で自由な
精神性を香りで体感してほしいと
思っています。

そして、それを通じて、自分を感じ、
表現してほしいと思っています。

香りを創ることには道の文字はついて
いません。前述通りにフリーダムです。
このフリーダムなところが、まさに
日本だと思っています。自分で自分を
律せるからこそのフリーダムです。
香りを創る際も同じです。

こんなにも素晴らしい日本文化をこの
ままにしてしまってはもったいなすぎ
ます。

もっと多くの人に本来の和の香りの
よさを知ってもらい、使用する側が
商品を選べる状況を創っていきたい
と思っています。

香りは嗜好品です。この人がよくても
自分は違うで問題ないんです。
効果効能で選ぶ必要もありません。

好きな香りであれば、自分にはよい
影響が生まれます。それよりも、
効能で選んだ香りが好きでなけ
ればそれがストレスになります。
香りに選ばれるのではなく、自分が
香りを選ぶでよいのです。

ただし、創る際は好き嫌いではダメ
なのが重要ポイントです。使用する
時と創る時では目線は大きく異なり
ます。創る人は香りで何を表現した
いのかが軸にあります。好きな香り
だけでは偏りが生じ、円のバランス
を生みだすことができなくなります。

香りは人なり。

甘やかされた子どもが、いい大人に
ならないのと同じですね。

なので、喧嘩のバランスもそれは
それで非常に面白いのです。
思いっきり腹を割った後の関係性
とでも言えばいいのでしょうか。

香りを通して、自分自身に軸を
置き、物を見ること、感じること、
そして表現することが出来ます。
自分がぶれると、香りはもれなく
迷います。

本当に香りは人なりなんです。

もっと多くの人に日本の文化で
ある香りを楽しむこと、そして、
本物の香りはこういうものなんだ
というのを知って頂きたい。
そのためには、それを広めて
くださる仲間が必要。

香りの文化を次に継いでいって
くれる人を増やしていきたい。

そんな思いで『香継士』という
言葉を創り、育てていきます。

香りで何かを表現したい、作家
活動をしたい方には、私が自分で
創った言葉で肩書きとしてずっと
使用している『創香家』の講座を。
実際に職人展他様々な百貨店催事や
イベントでの香りの演出などの
作家活動をしている私だからこそ
伝えられることが沢山あります。

和の香りはこのままでは作られた
香りだけになってしまう可能性が
あります。これは香原料の中には
採れなくなっているものもあり、
そのために価格も上がっている
からです。
合成香料は悪ではなく、科学が
生み出したすごいものだと思い
ます。
ただ、合成が入っているものを
本物と思って使用せざるを得ない
状況はいいとは思えせん。

私自身は合成香料が苦手なので、
一切使用せず、昔からの香原料
だけで香りを創ることに拘って
います。

先日、白檀の香りの蚊取線香が
販売されるのを知りました。
白檀の香りだからってお仏壇で
使用する人が出てきかねないと
思ってます。殺生するものを
お供えするとかなったらもう、
訳がわかりません。
なんで仏様には香りなのか、
そういうちょっとしたことも
知っているのか知らないかで
大きく変わってきます。

和の香りは本来、堅苦しいもの
ではありません。

江戸時代は寺子屋で婦女子の教育
の一つでもありました。
この位に気軽なものとして、もっと
知ってもらいたいと思っています。

そのためにも伝えてくれる人が
必要なんです。

本物だけで創られる香りのよさを
伝えていくためにも、それを創る
人が必要なんです。

熱く語ってますが、これだけでは
足りない位なんです。

お会いしたら、もっと語ると思い
ます(笑)。

コースの詳細は追って、アップ
いたします。

ご興味がございましたら、ぜひ!
お問い合わせくださいませ。

よろしくお願いいたします。

第12回 香りの彩時記【 香進】が始まりました!

パレスサイドビル1Fの毎日文化センターの近くを歩いていると、何となく感じられるいい匂いの季節になりました。 今年も毎日文化センター和の香り講座の受講生による作品展が始まりました。 今回の参加者は2名ですが、それぞれの作品への思いが見えてきます。 作品展タイトルの「香進(こうしん)...