2013年2月3日日曜日

和の香りの歴史 その伍の前

室町時代って、南北朝だなんだで
覚えるのが面倒だし戦乱続きで、
あまりきちんと勉強しなかった
けど、文化的には面白い時代で
あると、今更ながら気付かされ
ます。

なので、先にちょっとだけ歴史を

振り返ります。

1333年に鎌倉幕府が滅びます。

それから3年後の1336年に、
一応、室町幕府成立。
でも、朝廷は南と北に分かれて、
戦乱は相変わらず続いてます。

政治の中心は、当然ながら、鎌倉

から京に戻ります。
混乱の中、一攫千金を狙った多くの
人が、京に集まってきたそうです。
江戸幕府スタート時に、日本中から
人が集まってきたのと同じですね。

なので、雅ではなく、混乱の中から

何かが生まれるエネルギーを持つ
荒っぽい京というかな。アメリカの
西部開拓、ゴールドラッシュみたいな
感じを私はイメージしております。

で、幕府が成立して60年過ぎて、

ようやく争っていた朝廷も、
金閣寺を建立した足利義満の将軍
時代の1392年に合一。
ようやくスタートな感じ。

面白いことに、混乱期の南北朝時代は、

書物が非常に書かれているんです。
何か作るよりは、名誉心とかから後世に
記録残したいっていう感じで、書物が
流行ったのでしょうかね~。

義満の北山文化は、鎌倉時代同様に、
禅宗の影響を受けますが、公家文化と
融合します。
この融合というのが、日本文化独特な
何かを生み出す力なのではないかと
思うのです。現代においてもそうで、
色々な機械ものが、成長したのは
それかと。
つまり、日本そのものかもしれないと
思ってみたりしてます。どんな時代に
おいてもそうなのですが、入ってきた
ものを受け容れ、そして、さらに変容
していくというか。
日本人が持つ素晴らしい能力の一つ
と思います

銀閣寺の義政の時代は、応仁の乱も
あり、またまた戦乱に陥りますが、
北山文化がさらに洗練された、
わびさびな東山文化が生まれます。
政治を投げ出して文化一辺倒な義政と
言われるけど、争ってばかりの人に
囲まれ、戦乱の世だしで、人が本来
持つ内側の美しさを、物に見いだして
いたのではないかと思ったり。
だから、シンプルなわびさびに辿り
着いたのかなぁって思ってみたり。

この室町時代に生まれた文化の多くが、
現在まで続いている伝統文化となって
ます。お茶、お花、お能、香道などなど、
色々ね。お寺などもありますね。

一攫千金を狙い、それを手にした人が、

俺たちの新しい文化を作るんだ~、と
お金をつぎ込んでくれたのでしょうかね~。
IT長者の方々も、思い切って、芸術に
お金をつぎ込んでみてはいかがでしょうか。
結果は世紀単位でないと見えませんが(笑)。
野球みたいに結果はすぐには見えません。

こんな時代の中、香り作りはと言うと、

ふふっ、その伍をお楽しみに。



毎度、歴史については、思ってみたり、
と書いてある部分がありますが、これは
どなたかの本を読んでいるのではなく、
歴史の年表的な資料集を見て、自分なり
に考えております。
ので、史実ではないかもしれませんよ。
義政がほんとに上で書いたみたいなこと
思ったかはわかりません。
あくまで、私はこう歴史を見ている、なの
です。歴史好きなので、こういうの考えて
いるのも楽しいのです!
その中で、香りはと創造してみるのです!

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