2014年3月16日日曜日

江戸の四季シリーズ・夏(4月~6月)

江戸東京博物館オリジナルの香り・
『江戸の四季』シリーズ。
夏(4月~6月)の香りは、
4月 藤
5月 端午の節句
6月 氷室
です。

4月1日から江戸博1Fのミュージアム
ショップにて並びます。

さて、それぞれの香りのイメージは
言いますと

【藤】
満開の薄紫色の藤棚。
藤棚の下で薄紫色の下に染まる
陽射しの暖かさ、華やかな甘さ。

全体的に優しい甘さの香りです。

※景物としての藤の花は、所謂、
この藤色の藤の花から土用の頃に
咲く夏藤までも含まれていたようです。
夏藤は白色で、マメ科です。

【端午の節句】
初夏のきれいな空。爽やかな風。
鮮やかな緑と青の中に泳ぐ。
風薫る爽快感。

全体的に爽やかな香りです。

※軒端には菖蒲蓬をふき、菖蒲酒
飲んで、こどもは菖蒲打で遊んだそう
です。ま、結局、大人はいつでも
enjoyお酒ですね(笑)。
菖蒲打は菖蒲の葉を束ねたもので
地を打って、その音の大きさを競った
そうですが、これも音で邪除け的な
意味合いなどあったのかなぁとか
思ってみたり。

【氷室】
ひんやりとした空気。涼やかな冷たさ。
暑さを忘れる清涼感。

全体的にすっきりとした涼しさを感じる
香りです。

※氷献上とかしてたんですから、昔は
大変ですよね。今みたいに冷凍庫から
氷出てくる訳ではないですから。
加州からの氷献上は雪の塊で土とか
ついていたらしく、御台所はお手つけずに
分けくださるるなりとか記述があります。
(加州は加賀藩です。)
透明な氷ではなかったんですねぇ。
江戸の町家では、お正月のお持ちを
残しておいて、お雑煮食べて氷献上に
なぞらうという習慣も当時、あったよう
です。
京都では水無月という和菓子を頂く
ようですね。以前、関西に伺った際に、
この時期限定ということで頂いた記憶が
あります。

香りを創る際、当時の季節感、習俗などが
書かれている東都歳時記を参考にしています。
当時の記述については、それに記載があった
ものを一部、使用しております。文体とかは
変えてますよ。当時の文体での本ですので~。
江戸博でもこの本についての展示があります。

来週3月18日~5月11日までの特別展は
『大江戸と洛中』だそうです。
これもまた、面白そうな企画展ですね~。
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/2013/03/index.html



尚、現在、店頭で欠品などもあり、ご迷惑を
おかけしております。ご遠慮なくお店の
方にお問い合わせくださいませ。

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